中二病神話大系

Calvin Kllein ??????????

SCP-2718 「その後に起こるのは」簡単解説 

 

 

1.はじめに

 日々、汗水流して人類のために働いている財団職員の皆さん、こんにちは。

 今回ご紹介するのは、本家、日本語支部ともに評価の高い『SCP-2718「その後に起こるのは(What happens after)」』です。私のお気に入りの記事の一つでもありますが、そこそこの文量と難解さを持ち合わせています。

 以下、記事内容について5分程度で理解できるようまとめました。本家を読むのが面倒な方、忙しい方にもおすすめです。それでは、どうぞ~。

(とんでもなく時間のない方は「記事解説」をとばして「SCP-2718の正体」へ。)

参照

本家サイト http://scp-jp.wikidot.com/scp-2718

紹介動画 https://youtu.be/hY8yu6TV8SQ

2.記事解説

 記事構成は、「特別収容プロトコル」、「DAMMERUNG EYES ONLY エージェントの指示」、「編集者注」、「説明」となっています。

 

 アイテム番号SCP-2718がひっきりなしに別の番号へ切り換わっています。これは記事へのアクセスを防ぐための仕組みとなっており、特別収容プロトコルでは、「説明セクション」を開かないこと、記事を閉じてヘルプデスクに通報するよう指示されます。

 

 次に、あなたは通報を受けて駆けつけたエージェントとして「DAMMERUNG EYES ONLY エージェントの指示」を開き、2時間以内に特別収容プロトコルを改善するよう指示されます。ここでも「説明セクション」を開かないよう警告されます。

 

 「編集者注」では、この特別収容プロトコルを作った人物が現状の説明を行ってくれます。この時点で明らかになっていることですが、記事の最初の作成者がO5の一人であるために「説明」の削除や変更ができず、「プロトコル」を改善することで見つからないよう時間稼ぎを行う仕組みになっています。編集者と、読んでいるあなたは、無作為に選ばれた研究員の一人であり、Bクラス記憶処理を受けた上で「DAMMERUNG EYES ONLY エージェントの指示」を開くことになっていたようです。そしてこの編集者は「説明セクション」を開いてしまったようで…。

 

 ついに「説明セクション」です。「説明」は、音声記録として残っており、O5-7のミリアム・プイレザーの独白となっています。ここで説明されるのは、O5-11が死んだ14年後、彼を何とかして生き返らせたことで起きた顛末です。復活後、彼は財団に従順でO5としての職務に復帰していました。しかしある時、彼が財団に収容されている「最上級多能性実体」(要は神的な存在。)に不正に接触したことが報告され、この報告に関するO5会議で彼は死後の経験について語りました。

 彼が語ったのは死後に肉体が風化してもなお感覚だけが残り、日に灼け焦がれ、雨に侵され、虫に喰われる痛みと苦しみを感じ続けていたというものでした。これを語るO5-11は鬼気迫っており、聞いていたO5らはパニックに陥り、何とかして「死」と「その後の苦しみ」を収容しようとしました。(-11が「最上級多能性実体」に接触したのも死後の苦しみから逃れるためです。)

 ここでO5-1がパニックを抑えるため、O5-11以外全員に記憶処理を施そうとしますが、O5-11、-7、-2が脱出してしまいます。脱出したO5-7は音声で「説明セクション」を残しました。

 -7は最後に銃殺され、別のO5はSCP-106「オールドマン」に接触した後、殺されました。

 

 

3.SCP-2718の正体

 SCP-2718の正体は、生き返ったO5-11が語った「死んだ後にとんでもない苦しみが待っている。」という情報そのものです。この情報に触れると「死」を何としても避けようとしてパニックに陥り、さらにこの情報を広めようとする作用も持ち合わせています。だからこそ、O5-1は記憶処理によって収めようとしました。

 財団としてはこの情報が事実かどうか問題ではなく、この拡散型ミームを封じ込めるためこのような記事構成となっていました。記事中では様々な伏線が張られており、衝動を抑えれない記述が見られます。

 

 

4.最後に

 この記事には、切り換わるアイテム番号だけでなく、アナグラムのキルスプライトや記事の最後に白文字で隠されたギリシャ文字(文意:-11が対価を支払ったため楽園に送ってやる)など様々なギミックがあります。時間がある方は是非、本家サイト

scp-jp.wikidot.com

で読んでみてください。記事途中でよく分からない用語が出てくると思いますが、訳してくださった方がDiscussionページで解説しておられるのでそちらを参考にしてみてください。また、紹介動画もYouTube

youtu.be

にあるのでそちらも見てみてはいかがでしょうか。

 

それでは財団職員の皆さん、またいつか。